未来弁理士のあり方について妄想してみる
- Shintaro Onikura
- 2021年11月8日
- 読了時間: 2分
今日はちょっと長くなります。。
従来、弁理士といえば特許事務所で特許明細書を作成することが業務の大部分を占めていた。
特許明細書を作成するスキルというのは非常に独自性が高く専門性の高いスキルである。
今後、AIにとって代わるという話も聞くが、結局仕事というには人と人との間にある思い(感謝)のやり取りで成立しているものだと自分は考えているので、完全にAIに代わるとは思えない。
近年はコロナによる影響も伴って、特許業界でもオンラインによる在宅勤務が一般的になりつつある。
自分の場合は、2017年頃の特許技術者時代から所長に相談して東京から長野に移住し、リモートワークをやりつつ、月に数回特許事務所に通勤するというライフスタイルを実践していた。
今では、ITベンチャーで知財担当をやりながら、副業でフリーランス弁理士をやっているという状態だ。
副業することも最近では珍しくないし、弁理士も例外ではない。
副業では紹介で受けた特許商標の出願依頼もあるが、特許マーケットの調査依頼や、特許情報に基づいた新たなプロダクトモデルの提案などを行っている。
そういう意味ではいわゆる従来型の特許事務所のような弁理士の専権業務と異なる畑にいると思う。
そして、今後は私のようなフリーランス弁理士は増えると思う。
弁理士が皆、特許明細書をガシガシ書ける必要はないと思うし、私より素晴らしい明細書を書く人がいるという事実も容認しているので、私が同じことをやる必要もなく、自分が得意なことをやれば良いと思う。
これは弁理士に限ったことではなく、皆自分の得意な領域で自分の思いを形にする仕事をすればいいという話で、自然と今後は、ユーザ側に近いところで立つフロント提案型の弁理士と、明細書作成や事務手続きに特化したバックオフィス型の弁理士事務所とに二極化すると予想している。
私のようなフリーで動く個々の弁理士が複数のバックオフィス型の特許事務所とパイプを持つスタイル。そして、フロントフリーランス弁理士が集合体となった法人であっても良い。
特許事務所は完全にバックオフィスに徹してもいいが、うまくフロントフリーランス弁理士と連携して、時に提案するのも良い。
大まかな妄想としては以上の通りだ。
あくまでこれは妄想だが、全てのアイデアや事業は妄想から始まる。
軽井沢の紅葉もそろそろ終わる。
もうすぐ冬の到来である。

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